保険外治療とは
保険外治療とは「審美歯科」をはじめ、保険診療適用の範囲外の材料や技術を使用する治療のことです。
保険外治療では保険診療適用の制限を受けないので、より幅広い治療を選択することが可能です。よりよい材料と時間を多くかけて治療することができるので、保険診療よりも質の高い治療を受けることができます。
保険治療と保険外治療の違い
保険治療と保険外治療の大きな違いは以下の3つです。
治療時間・回数
保険外治療では事前に患者様とご相談し、治療方法や期間、費用などをご納得していただいた上で治療をはじめます。そのため、制限のある保険治療よりも時間も回数も多くかけ患者様にとって最善の治療をおこなうことができます。
材料・技術
保険内治療では治療方法や使用できる材料に制限があります。保険外治療では費用が高くなりますが、審美性の高いもの、強度、機能性などで満足度の高いものを使用することが可能です。
費用
保険治療では健康保険証を提示することで治療費の支払いが3割で済みます。
治療内容が同じであれば費用も全国でほぼ同じになります。一方、保険外治療には負担軽減がなく、かかる費用は歯科医院によって大きく異なります。
◯保険治療でできる
- ・虫歯の治療
- ・神経をとる治療
- ・歯周病の治療
- ・詰め物(銀歯)を被せる
- ・歯を抜く
×保険治療でできない
- ・インプラント治療
- ・セラミック
- ・特別な入れ歯
保険外治療例
クラウン
ジルコニアクラウン
ジルコニア素材を用いたクラウンです。ジルコニアは白いダイアモンドとも呼ばれ、生体親和性が高いので医療用人工関節や食器やセラミック包丁など様々な製品に幅広く使われ普及しています。ジルコニアのキャップにセラミックを焼き付けたタイプ、そして冠全体がジルコニアで作られるタイプの2種類の製作方法があります。強度がありキレイな色合いを再現できます。
e-maxクラウン
ニケイ酸リチウムガラスセラミックと呼ばれる次世代の素材を用いたオールセラミッククラウンです。冠全体がセラミックで作られ、強度が高くキレイで美しい質感のクラウンです。
陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)
金属合金の基材に陶磁器を焼き付けた歯冠で、金属の強度と陶材の審美性を兼ね備えています。金属基材は噛む力に耐え、陶材は天然歯に近い見た目をしています。特に奥歯での使用が一般的で、費用対効果の高いクラウンの一つです。
インレー
ジルコニアインレー
ジルコニア素材で作られる丈夫なセラミックインレーです。割れにくく強度があります。色の再現性が限られますが、奥歯の目立たない箇所だと十分に白く患者さんの満足度も許容範囲です。
e-maxインレー
より審美的にキレイなインレーを求める方に向いています。ジルコニアインレーに比べると強度は落ちますが、そんなに奥歯の咬み合わせが極度に強くなく、普通の咬合力の方であれば十分な強度です。e-maxは強化ガラス系セラミック素材として、とても人気があります。
義歯
金属床義歯(金属を用いた高強度な入れ歯)
金属合金を利用した高強度な入れ歯です。その堅牢な構造は日常の噛み合わせに対応し、耐久性があります。軽量かつ精密に製作され、歯ぐきにしっかりフィットしているため、安定感と快適性があります。見た目に配慮し、金属は裏側に配置されているため、外部からは見えません。奥歯の欠損部分に最適で、強度と耐久性を求める方におすすめです。
ノンクラスプデンチャー(バネのない入れ歯)
金属のバネがない入れ歯です。周囲の歯に巻きつくバネがないため、外部から見た際に目立ちにくく、審美性が向上します。口の中にフィットしやすく、適応性があり、保持力や安定感にも優れています。歯科治療において、自然な感覚と見た目を大切にする方におすすめです。